夏の大会シーズンになると、
「最後の大会」
「負けたら引退」
という言葉をよく耳にします。
もちろん、
目の前の大会に全力を尽くすことは素晴らしいことです。
仲間と積み重ねてきた時間。
勝ちたい気持ち。
悔いなく終わりたい気持ち。
そのすべてが大切だと思います。
ただ、私はドイツの育成現場を見てきて、一つ疑問に思うことがあります。
それは、
「中学3年生の夏で、ハンドボール選手は完成するのだろうか?」
ということです。
実際にドイツで見てきた選手の中には、昨年はまだ華奢だった選手がいました。

(パトリック選手、当時17歳で208cm)
しかし、1年後に再会すると驚きます。
背中。
お尻。
太もも。
身体つきがまるで別人になっているのです。
そして、ユースチームでの活躍が認められて、トップチームデビューも果たしました!
もちろん、無理なウェイトトレーニングをしているわけではありません。
発育発達に合わせながら、
・ジャンプ
・走る
・投げる
・自重トレーニング
・軽い負荷での筋力トレーニング
を継続的に積み重ねています。
その結果として、1年後には大きな差が生まれているのです。
私はこれが、
ジュニア年代では日本が世界と戦えても、シニア年代になると大きな差が生まれる理由の一つだと思っています。
そして成長するのは身体だけではありません。
試合経験もそうです。
日本では中学から高校へ進学すると、
ボール拾い
声出し
先輩のサポート
チームの仕事
からスタートすることも少なくありません。
もちろん、それらが悪いと言いたいわけではありません。
ただ、ハンドボール選手として考えた時に、
高校1年生の時点ではまだ公式戦の経験も少なく、
接戦の終盤を任される機会も限られています。
つまり、
身体も成長途中。
判断力も成長途中。
試合経験も成長途中。
なのです。
それなのに、
私たちは時々、
中学3年生の夏の結果だけで選手の可能性を判断してしまいます。
一方、ドイツでは、
U15
↓
U17
↓
U19
↓
トップチーム
という育成の流れがあります。
大会で負けたから終わり。
中学を卒業したから終わり。
そんな考え方はほとんどありません。
カテゴリーが変わるだけです。
選手は挑戦を続けます。
だからこそ、
15歳では目立たなかった選手が、
17歳で大きく伸びる。
19歳で代表候補になる。
そんなことも珍しくありません。
私は、
「負けたら引退」
という文化を否定したいわけではありません。
ただ、
選手の可能性は、中学3年生の夏では決まらない。
これは間違いなく言えると思っています。
もし大会が終わった後も、
「もっと成長したい」
「もっと高いレベルを知りたい」
そんな気持ちがあるなら、
ぜひ挑戦を続けてほしい。
今年の夏、ドイツから世界トップレベルの指導者を招いてサマーキャンプを開催します。
世界基準の育成や考え方に触れられる3日間です。
大会の結果で終わるのではなく、
その先の可能性を広げる夏にしてほしいと思っています。
現在、若干名のみ追加募集を行っています。
気になる方は下のリンク欄からご確認ください。


