今回のドイツハンドボールチャレンジツアーが終わり、参加した選手たちからレポートを提出してもらいました。
その中に、高嶋くんというゴールキーパーのレポートがありました。
ドイツでの合同練習。
自分より大きい選手。
見たことのない技術。
軽く打っているように見えるのに、ボールの勢いは想像を超えていたそうです。
「止めれない。」
何をしてもボールに触れない。
ホテルに戻ってからも、その日のプレーが何度も頭の中に浮かんだそうです。
そして彼は思いました。
「日本に帰りたい。」
母に電話しようと思い、LINEの画面を何度も開いたそうです。
でもその時、ふと思い出したそうです。
ツアー前に私が話した言葉。
「日本と違う環境で、子どもたちはがんばってきます。」
彼は電話するのをやめました。
そして次の日。
ドイツの学校訪問と親善試合。
体育館には大歓声。
そして試合が始まりました。
昨日とは違い、選手の動きが見える。
シュートコースが読める。
そして
シュートを止めた。
ベンチを見ると、チームメイトと私がガッツポーズ。
観客席からは声援。
その時彼は思ったそうです。
「ドイツに来てよかった。ハンドボールってやっぱり楽しい。」
そして、この話には後日談があります。
ツアーが終わったあと、オンラインによる個別フィードバックの時に彼は私にこう言いました。
「来年も参加させてもらえませんか?」
さらに、こんな質問もしてきました。
「高校を卒業したら、絶対に自分の力でドイツに挑戦したいです。
どうしたら行けますか?」
ドイツで感じた悔しさ。
そして、シュートを止めたあの瞬間。
その経験が、次の挑戦を生んでいました。
海外遠征の価値は、試合に勝つことではありません。
自分の現在地を知ること。
そして、もう一度前を向くこと。
今回のチャレンジツアーを通して、選手たちはそれぞれ何かを感じ取ってくれたと思います。
そしてこの経験が、これからのハンドボールや人生の挑戦につながっていくことを願っています。
現在、グロハンでは次の挑戦につながる取り組みとして、この夏の大型企画も準備を進めています。
詳細は来週発表予定です。
世界を見ることで、自分の可能性に気づく。
そんなきっかけをこれからも作り続けていきたいと思っています。

