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「上手い選手を選ぶ」だけではない。チャレンジツアー第3期トライアウトを開催しました

8月22日・23日の2日間、東京にて「ドイツ・チャレンジツアー第3期」のトライアウトを開催しました。

今回も全国から、2027年2月のドイツへの挑戦を目指す選手たちが集まりました。

2日間のトライアウトを終えて、改めて感じたことがあります。

トライアウトは、

「今、一番上手い選手を選ぶ場所」

だけではないということです。

実際、今回の2日間だけでも、プレーが変わっていく選手が何人もいました。

目次

技術だけでは分からないものを見たかった

今回のトライアウトでは、シュートが上手い、1対1が強いといった分かりやすい能力だけを見ていたわけではありません。

特に初日は、ディフェンスを中心にメニューを組みました。

ディフェンスには、その選手のいろいろな部分が表れます。

自分が目立たない場面でも動けるか。

仲間のために身体を張れるか。

抜かれたあとに戻れるか。

仲間に声をかけられるか。

苦しいときに、もう一度頑張れるか。

そしてトレーニング以外でも、

話を聞く姿勢。

挨拶。

時間を守ること。

仲間との関わり方。

分からないことにどう向き合うか。

そういった部分を見ていました。

なぜなら、ドイツへ行けば約1週間、普段とはまったく違う環境で仲間と生活することになるからです。

ハンドボールが上手いだけでは成立しません。

高校生を相手に、どこまで戦えるのか

2日目には、高校生とのトレーニングマッチを行いました。

当然、中学生よりも身体が大きく、スピードもパワーもあります。

簡単な相手ではありません。

その中で、選手たちは本当によく戦っていました。

上手くいかない場面も当然あります。

当たり負けする。

判断が遅れる。

思ったようなプレーができない。

でも、大切なのはそこでどうするかです。

相手が強いからといってプレーをやめてしまうのか。

それとも、もう一度挑戦するのか。

実際にゲームをしてみたからこそ見えた部分が、たくさんありました。

ちなみに、トレーニングマッチの相手は東京チャンピオンの関東第一高校男子ハンドボール部の皆さん。

こちらにはチャレンジツアー1期生のゆまくんがいて、そこからのご縁で実現しました。

終了後には、3期生の子たちへのメッセージもいただき、バトンが確実に伝わっていっています。

その日の中でも、選手は成長する

今回、特に嬉しかったのがここです。

トライアウトの最初と最後で、明らかにプレーが変わった選手が何人もいました。

できなかった。

こちらからアドバイスをする。

次のプレーでやってみる。

また失敗する。

それでも、もう一度やる。

そうしているうちに、少しずつプレーが変わっていく。

たった2日間。

選手によっては、たった数時間です。

それでも子どもは変わります。

だからこそ、最初の数プレーだけを見て、

「この選手はできる」

「この選手はできない」

と判断してしまうことの怖さも感じました。

私たちが見たいのは、

「今、何ができるか」だけではなく、「これから、どれだけ変われるか」。

その可能性です。

1年生の選手も、よく食らいついた

今回、中学1年生の選手も挑戦してくれました。

上級生と比べれば、当然まだ身体も小さい。

さらに高校生とのゲームになれば、フィジカルの差はもっと大きくなります。

それでも、よく食らいついていました。

逃げない。

できないなりに考える。

身体を張る。

また挑戦する。

「まだ1年生だから」

という理由だけで可能性を閉じてしまう必要はない。

今回の姿を見て、改めてそう感じました。

もちろん、海外でプレーするためには最低限の競技力や安全性は必要です。

でも、今の身体の大きさや、今の完成度だけで、その選手の未来まで決める必要はありません。

去年とはまったく違う姿を見せてくれた選手もいた

そして今回、個人的にとても嬉しい出来事もありました。

昨年のトライアウトにも挑戦し、残念ながらそのときは選ばれなかった選手が、もう一度挑戦してくれました。

1年間を経て、プレーは大きく変わっていました。

さらに今回は、これまでとは違うポジションにもチャレンジ。

そこで新しい可能性を感じさせてくれました。

所属チームには、それぞれ事情があります。

必ずしも本人に最も合ったポジションでプレーできるとは限りません。

でも、環境が変わることで、今まで見えていなかったものが見えることがあります。

昨年の姿を知っているからこそ、その成長を見ることができたのは本当に嬉しいことでした。

この話については、また改めて詳しく書きたいと思います。

落選は、その選手の可能性を否定するものではない

トライアウトなので、当然、選考があります。

全員が同じ結果になるわけではありません。

でも、私たちは一度の選考結果で、

「この選手には才能がない」

「世界へ挑戦する力がない」

と決めているわけではありません。

今回、昨年から大きく成長した選手を実際に見ることができたことが、その何よりの証明だと思います。

身体も変わる。

技術も変わる。

考え方も変わる。

ポジションが変わることで、一気に良さが出ることだってあります。

育成年代の選手は、まだ成長の途中です。

だから、一度の結果が「答え」ではありません。

「選ばれたから世界へ行く」のではなく

全国大会。

選抜。

強豪チーム。

もちろん、それらを目指して努力することには大きな価値があります。

ただ、それとは別の道もあっていいと思っています。

今はまだ大きな実績がない。

まだ身体も成長途中。

でも、

「もっと上手くなりたい」

「世界を見てみたい」

「自分がどこまでできるのか挑戦してみたい」

そう思っている選手がいる。

私たちがつくりたいのは、そんな選手にも世界への挑戦の扉がある環境です。

「選ばれたから世界へ行く」のではなく、「世界を目指すから挑戦する」。

ただし、挑戦したいという気持ちだけで誰でもいいわけでもありません。

競技力。

安全性。

人間性。

仲間への姿勢。

そして、成長しようとする意志。

それらを総合して、今回のメンバーを選考していきます。

トライアウト終了。でも、ここからがスタート

2日間のトライアウトは無事に終了しました。

これから今回参加できなかった数名の選手も含めて最終的な選考を行い、2027年2月にドイツへ挑戦するメンバーを決定します。

ただ、今回参加した選手たちにとって、合否だけがこの2日間の価値ではないと思っています。

高校生と戦ったこと。

自分より上の選手とプレーしたこと。

できなかったこと。

できるようになったこと。

新しいポジションに挑戦したこと。

そして、自分自身の現在地を知ったこと。

すべてが次につながります。

トライアウトの中ですら、選手は変わりました。

では、この先半年でどこまで変わるのか。

そして、実際に世界へ出たら、さらに何が変わるのか。

それを見るのが、今から楽しみです。

まだ何者でもなくていい。

世界を目指したいなら、まず挑戦してみる。

GlobeHand Projectは、そんな選手たちの最初の扉をこれからもつくっていきます。

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