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海外ハンドボール挑戦は20歳からでは遅い?10代から世界を知る意味

「海外でハンドボールに挑戦するなら、大学を卒業してからでもいい。」
「もっと上手くなってからじゃないと海外へ行けない。」

そう考える選手や保護者の方も多いかもしれません。

もちろん、20歳を過ぎてから海外へ挑戦することはできます。

実際に大学卒業後や社会人になってから海外へ渡り、挑戦している日本人選手もいます。

ただ、先日ドイツの育成年代を長く見てきた指導者との会話の中で、改めて考えさせられたことがあります。

20歳になる頃には、もう育成年代ではなく「シニアの選手」として競争することになる。

もし20歳になって初めて海外へ行き、初めて違う言語、違う文化、違うハンドボールに触れるとしたら。

そこから始まる海外挑戦は、想像以上に難易度が高いのかもしれません。

目次

目次

  1. 20歳は「育成年代」ではなくなっていく
  2. 20歳で「初めての海外」だと何が難しい?
  3. 20歳からでは遅い、という意味ではない
  4. 10代で海外を経験する意味
  5. いきなり長期留学する必要はない
  6. 海外挑戦は「行く前」から始まっている

20歳は「育成年代」ではなくなっていく

日本では、高校を卒業して大学へ進学し、大学4年間でさらに競技力を高めてから社会人へ進むというルートも一般的です。

そのため、20歳前後でも「まだこれから成長していく選手」という感覚を持つことがあります。

一方、ドイツをはじめとしたヨーロッパのクラブ環境では、10代後半からシニアカテゴリーとの接点が増え、20歳になる頃には大人の選手たちとの競争の中に入っていきます。

そこでは、

  • 若いから待ってもらえる
  • 将来性があるから試合に出してもらえる
  • 慣れるまで時間をかけてもらえる

とは限りません。

一人のシニア選手として、チームの中で何ができるのか。

より結果や役割を求められる環境へ入っていきます。

20歳で「初めての海外」だと何が難しい?

ここで問題になるのは、「20歳」という年齢そのものではありません。

20歳になって初めて、海外の環境に適応するところからスタートすることです。

例えば、初めてドイツのクラブへ行ったとします。

  • 指導者の言葉が十分に理解できない
  • チームメイトとのコミュニケーションが難しい
  • 練習の考え方やテンポが違う
  • 身体接触や審判の基準が違う
  • 自分のプレーを言葉で説明できない
  • 生活そのものにも慣れていない

こうしたことを経験しながら、同時にコートの中では現地の選手たちとポジションを争わなければなりません。

しかも相手の選手たちは、子どもの頃からその言語、その文化、そのハンドボール環境の中でプレーしています。

海外挑戦では、単純な競技力だけでは測れない「適応」が必要になります。

20歳からでは遅い、という意味ではない

ここで誤解してほしくないのは、「20歳を過ぎたら海外挑戦はできない」という話ではありません。

20歳からでも、大学卒業後からでも海外へ挑戦することはできます。

競技力、ポジション、クラブのニーズ、語学力、人間性、タイミングなど、さまざまな条件によって可能性は変わります。

むしろ大切なのは、

「何歳で海外へ行くか」だけではなく、「海外へ行くまでにどれだけ準備してきたか」。

という視点です。

20歳で初めて世界を知る選手と、15歳で一度海外の選手とプレーし、異なる文化や言葉に触れてきた選手。

同じ20歳で海外へ挑戦するとしても、そのスタート地点は大きく違う可能性があります。

10代で海外を経験する意味

だからこそGlobeHand Projectでは、中学生・高校生年代から世界を見る経験には大きな意味があると考えています。

10代で海外を経験する目的は、すぐに海外クラブと契約することではありません。

例えば、

  • 海外の選手と実際にプレーする
  • 日本とは違う身体の強さを体感する
  • 言葉が通じない環境に入ってみる
  • 海外の指導者から直接指導を受ける
  • 自分からコミュニケーションを取ってみる
  • 海外のクラブ文化や生活を見る

こうした経験を一度でもしておけば、海外は「テレビやSNSの向こう側にある世界」ではなくなります。

そして、自分に足りないものも見えてきます。

「もっと身体を強くしたい」

「英語やドイツ語を勉強してみよう」

「自分から話しかけられるようになりたい」

「もう一度、今度はもっと長く海外へ行きたい」

海外経験そのものがゴールではなく、その後の数年間の行動を変えるきっかけになる。

そこに、若い年代で世界を見る大きな価値があります。

いきなり長期留学する必要はない

だからといって、中学生や高校生のうちから全員が長期留学をするべきだとは考えていません。

海外挑戦にも段階があります。

日本で海外指導者から学ぶ。

次に、短期間海外へ行って実際の環境を見る。

そこで「もっと挑戦したい」と思ったら、長期で海外クラブへ挑戦する方法を考える。

GlobeHand Projectでも、Summer CampやChallenge Tourなどを通じて、いきなり長期留学をするのではなく、少しずつ世界との距離を縮められる機会を作ってきました。

海外挑戦を「0か100か」で考える必要はありません。

まず世界を知る。

次に世界を経験する。

そして、本当に挑戦したいと思ったときに準備ができている。

そんな段階的な海外経験があってもいいのではないでしょうか。

海外挑戦は「行く前」から始まっている

海外挑戦というと、「いつドイツへ行くか」「どのクラブへ行くか」に目が向きがちです。

しかし、本当に大切なのは渡航する前の準備です。

世界を知ること。

海外の選手とプレーすること。

違う言葉や文化に触れること。

自分に足りないものを知り、それを準備すること。

そう考えると、海外挑戦は飛行機に乗った瞬間から始まるのではありません。

世界を目指した瞬間から、その挑戦は始まっている。

GlobeHand Projectは、「選ばれたから世界へ行く」のではなく、「世界を目指すから挑戦する」という文化を、日本の育成年代にも作っていきたいと考えています。


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