歓迎されるということ。その裏にある責任。
チャレンジツアー4日目。
この日は、これまで以上に「歓迎」と「責任」を感じた1日でした。
積み重ねの先にあるもの
午前は現地校への学校訪問。
学校に入ると、日本の国旗が掲げられていました。

温かい拍手。
笑顔。
先生方の丁寧な挨拶。
その光景を見ながら、強く感じたことがあります。
これは“積み重ねの責任”だということ。
昨年の訪問。
そのときの交流。
その後の連絡。
一度きりでは終わらなかったから、
今年はさらに温かい。
遠征はイベントではない。
積み重ねです。
その積み重ねが、やがて友情になる。
私たちにとっても、ドイツの子どもたちにとっても、この関係は大きな財産です。
伝える力
美術の授業では、ドイツの生徒たちとグループを組み、日本語をデザインする課題に挑戦。

最初はお互い緊張しています。
でも、待っていても何も進まない。




自分から伝える。
身振り手振りでもいい。
簡単な英語でもいい。
「こうしたい」と示す。
すると、空気が動く。
これはハンドボールと同じです。
相手の出方を待つより、自分から仕掛ける。
海外での挑戦は、コミュニケーションの訓練でもあります。


親善試合 ― 本気の舞台
授業後はいよいよ学校チームとの親善試合。


とはいえ、半分以上はグンマースバッハアカデミーの選手。
レベルは非常に高い。
観客席には授業のない生徒たちが集まり、ほぼ満員。
両国の国歌を斉唱し、円陣を組んで試合開始。
前半はナイスプレーが続き、自分たちの流れで進めることができました。
しかし後半、相手キーパーの交代をきっかけに流れが変わります。
シュートが決まらない。
退場も重なる。
悪い流れを断ち切れず、最後は3点差で敗戦。
悔しい結果でした。
でも、この舞台で堂々と戦ったこと自体が大きな経験です。
試合後には、小学生たちからサインや写真を求められました。
ついさっきまで真剣勝負をしていた相手と、笑顔で交流する。
これがスポーツの力です。
いよいよブンデスリーガ観戦。その前に考えさせられたこと
午後はブンデスリーガ観戦。
人口5万人弱の街に、毎試合4,000人以上が集まる。
若者も高齢者も、街全体がクラブを愛している。

この空気を目の当たりにすると、スポーツが文化として根付いていることを実感します。
その前に、少し考えさせられる場面もありました。
出発時間ぎりぎりの行動。
国歌斉唱での軽い態度。
私は改めて伝えました。
「どう立ち振舞うか」
「どう見られているか。」
海外では、私たちは一人の選手ではなく、“日本人”として見られている。
歓迎されるということは、期待されているということ。
期待には責任が伴う。
強さとは何か


試合はグンマースバッハペース。
ヨーロッパ特有の拍手。
会場全体の一体感。
選手たちは圧倒されながらも、
目を輝かせていました。
強さとは何か。
筋肉か。
技術か。
もちろんそれも必要です。
でも本当の強さは、場にふさわしい振る舞いができること。
自分を律すること。
歓迎に甘えず、その期待に応えようとする姿勢。
4日目。
友情を感じ、同時に責任を自覚した1日。
遠征は、ただ強くなるためのものではありません。
人として、
一段上がるための時間。
この積み重ねが、また来年の“歓迎”につながる。
そう信じています。


